2013年7月19日金曜日

住宅業界の台風の目となるか ~顧客を根こそぎ奪う戦略展開~


100%満足の行く家づくりのために第三者的な立場から、
無料講座、無料相談を行う店舗がある。

「貴方にピッタリな
HMや工務店を紹介します」
との触れ込みで、この数年で全国53の店舗展開をしている
大手広告代理店運営の「スーモ・カウンター」だ。

都内ではかなりの人気のようで、
無料講座を1店舗あたり、週に10講座ほど開催し、
ほぼ満席のようだ。

なぜ無料なのか?
あくまでも運営側は、広告料で賄っていると説明しているが、
5%のバックマージンがあるなどと、ネット上ではいろいろ憶測が飛び交っている。


それはさておき、この大手広告代理店は将来何を狙っているのだろうか?
それはズバリ、市場の独占であり、見込み客の囲い込みと思われる。

そして、この大手広告代理店のビジネスモデルが、
「ほけんの窓口」など全国400店舗展開している総合保険代理店であろう。

10年前、誰が保険を窓口で契約すると想像しただろう?

しかし、いろんな会社のいろんな保険の中から、

「専門家が“中立的”な立場で貴方にあった保険を見直します」

との、触れ込みで消費者の支持を得て、
約10年で200店舗、さらにこの2年で400店舗と急成長。

単純計算しても各都道府県に8店舗。
さらに、この「ほけんの窓口」をマネて他社も参入している。


もしあなたの街に、この大手広告代理店やそれ以外の大手企業の
「住宅相談所」が4~5店舗できたとしたら、どのようなことが起こるだろう?

お客様の大切な家を精魂込めて作り、
地域一体となってコツコツと信頼関係を作ってきた地場工務店が、
このような大手企業の運営する「住宅相談所」の
下請化してしまうことさえ考えらる。


すでに農業や漁業でも、卸市場は形骸化。
あまりにも力の強い大手流通によって下請け化し、言い値での取引となっている。

ネット上だけでなく、リアル店舗においてもポータル化や
顧客の囲い込みが進んでいる。

あなたの業界でこんなことが起きたとしたら・・・
どう対向するだろうか?
次回一緒に考えてみたい。


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