2012年5月30日水曜日

今までの常識が覆された戦略理論 6



さて、今日は「戦略的直感」をビジネスの世界で事例を見ていこう。

事例は、惜しくも天に召されたスティーブ・ジョブズである。

彼の成功第一ステップのとなったパソコンのマッキントッシュ。
彼はある日、ゼロックスの研究所を訪れ、汎用大型コンピューターに搭載されていたGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)とマウスを見せてもらった。

彼はそれに釘付けになり、自身「目がくらんだ」と語っている。これを小型のパソコンで実現すれば、世界を席巻できると直感が彼に語りかけたのだった。

このGUIとマウスはともに、国の支援を受けて、スタンフォード研究所で開発されたために、ともに公有財産だった。つまり著作権料さえもかからなかったのである。
そして今やまさにこの二つは、マックだけでなく、すべてのパソコンに搭載されている。

スティーブ・ジョブズはマックを世に送り出してから13年後、こう語った。


「創造性とは、物事と物事を結びつける能力だ。創造的な人にどうやって偉大なことを成し遂げたのかと聞けば、その人々は恥ずかしさ、後ろめたさを感じるだろう。というのは彼らは自分で新しく想像したのではなく、ただ、何かを見いだしただけだからだ。
しかし、その何かが明確に意識に昇ってくるには多少時間がかかる。自分自身の経験をさらに結びつけて、新しい何かに統合していくことが重要だからである」

さて、ジョブズの言葉は本当だろうか?

ビジネスの世界で、大成功した人物を思い出して当てはめて欲しい。

ビルゲイツ、松下幸之助、本田宗一郎、孫正義・・
などなど、その成功物語を読み返してみると、ほぼ99%このスティーブ・ジョブズの言葉が当てはまるのである。

真の成功するビジネス戦略とは・・


1.目標ありきではなく、今何が重要か、今(今から)何が求められているのかを見極め
2.過去の優れたアイデアと、自分の成功体験を結びつける「ひらめき」を待ち
3.そこからさらに熟成発酵させていく(従来のロジカルシンキング)
4.そして、それをやり遂げる決意を持つ


この4段階なのだ。







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