2010年7月22日木曜日


●養成講座でどんな研修が行われたのか


実際、このコンサル養成講座ではどのような講座で何が行われたか。
あなたも興味深いことと思う。


まず、経営コンサルタントに必要な基礎的な知識は無視した。
そんなものは自分でいくらでも勉強できるし、MBAで習うようなことはほとんど実践では役に立たない。

まして私たちがクライアント対象とするのは中小企業。従業員数万人という企業をモデルとした戦略が使えるわけがない。というのが、K氏と私の共通認識だったからだ。


カリキュラム構成とマニュアルの作成は私が行なった。

事前にK氏との打ち合わせで、カリキュラム構成の見直しが何回か行われ、スケジュール調整もした。その事前準備にも時間をかけた。

しかし、残念ながら、この通りに行われることはまずなかった。


養成講座の第1回目の合宿。
ここで多くの時間を割いたのはビジネスモデル構築だった。
しかし・・

「カリキュラムにはいろいろ書かれていますが、今回はビジネスモデル構築のポイントだけを解説しておきます。他の項目は解説しません。Sさんのマニュアルが良くできているのでこれと、私のセミナー収録ビデオを参考に自分で勉強してください。」

と最初から釘をさしておく。

もちろん、打ち合わせなしのいきなり発言。

えっ、聞いてないよと内心訴える私。

聞いてないだけならいいが、今後のサポートのプレッシャーが嫌でものしかかるのである。


その後の半年間の養成講座もすべてこの調子だった。

養成講座が始まっていきなり「Sさん今日のテーマは何でしたか?」

「今回は売れる本の書き方とオンデマンド出版ということで前回変更しましたが」

「う~ん、それは先月のセミナービデオを見てもらえればいいし、電話会議でフォローできるので、今回はちょっと面白い情報があるんです。それをシェアしたいので、変更しましょう」


彼はハーバード・ビジネス・スクールより評価の高い、全米No.1のウォートン・スクールのMBA保持者である。

かなりの論理的思考の持ち主であるはずなのに、これだけスケジュールを無視するのかと思ったほど見事に期待が裏切られるのである。
ほとんどがインプロビゼーション(即興)なのだ。


しかしこれが彼のすごいところだと今では思う。

K氏がその時、その時に、重要と思う最新の情報をシェアしようとしてくれていたし、今何を実践すれば、パートナーコンサルタントの役に立ち、またクライアントのためになるのか、その情報を提供してくれた。


そして3回目から日数を倍にして追加されたのが、組織心理とコミュニケーション心理のケーススタディとカウンセリング・スキルトレーニングであった。

コンサルタントには、マーケティングの顧客心理を知るだけでなく、クライアントとその組織の心理を知ることに「必要」を通り越して、「強い欲求」がある。

それは、事業が思うようにうまく伸びて行かない本当の原因は内部に潜んでいることを、全員が体験を持って気づいていたからである。


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