●なぜブレイクしたのか? その2
では、究極の顧客戦略「信者化」の仕掛けの二つ目は何だったのか?
それは「自然発生的なコミュニティの仕掛け」にあった。
信者化とは顧客を熱狂的なファン、エンスージアスト、ティフォージ、フリーク、に育てて行き、まるで伝道者のように、口コミを広めて行ってくれる人たちを作りだすことである。
そして顧客同士が仲間意識、連帯感を感じ合えるコミュニティの存在が、顧客の信者化には絶対必要である。
前回お伝えした、イベントもそうだし、紙上であればニュースレターであり、ネット上であれば掲示板、SNS、Twitter、などである。
これらはただコミュニティを作ればいいのではなく、その中でどう仕掛けていくかが重要なのだ。
では自然発生的なコミュニティがどうやって出来て行ったのだろうか?
それは「合宿形式のセミナー」を増やすことにあった。
あなたも経験があるはずである。
たとえば修学旅行などで、それ以前はそんなに仲が良かったわけでもない友達でも、夜を明かして話し合った友達は深い友人関係となっていく。
寝食を共にすると、大きな連帯感が生まれるのである。
それにK氏が気づいたきっかけは、K氏の主宰する会員組織がブレイクする2年ほど前に、K2コンビで始めた「グループコンサルティング制度」であった。
グループコンサルティング制度とは、クライアント数十社を集め、グループワーク形式で6ヶ月間コンサルティングしていく試みだ。
この最終回に、K´氏の提案でオプションとして合宿セミナーが行われた。
それが最高に盛り上がり、この6ヶ月間、同じ苦労をしてきた仲間という連帯感を高め、二次会ではカラオケで裸踊りをする男たちまで現れたほどである。(恥ずかしながら私もその一人だが…)
そしてその合宿に参加したメンバーが、その後お互いに連絡を取り合いながら情報交換し、各地で自主勉強会を開催するようになったのだ。
このようにグループコンサルティング制度そのものは大好評だった。
しかし、かなりの時間と労力を要するのでK氏は禁じ手にしてしまったが、この合宿形式のセミナーの効果を知ったK氏はその後、合宿セミナーを度々に行うようになったのである。
そうするとやはり、自主勉強会が各地に生まれて行くのである。
顧客が自ら次の顧客を開拓し、自主勉強会に動員し、K氏の本を自腹で買って配本してくれる。そしてその自主勉強会に新しく参加した人々が、K氏の会員となっていくのである。
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