2010年7月13日火曜日

カリスマ・コンサルタントとゆかいな仲間たち<8>


●ゆかいな仲間たちの顔ぶれ

パートナー制度に集まったのは本当にユニークな面々だ。

ある有名業務ソフト販売で全国ナンバーワンの代理店を作った者。
超一流大学から一流大企業というエリートコースにありながら、泥臭いリフォーム業として起業した者。
刑事からなぜか会計事務所に転職し、その後に独立した者。
学生時代に起業し100億円企業を作りながら、成熟期と見るなり経営権を数億円で売った者。
元暴走族ナンバー2から、なんと銀行に就職し、会計事務所に転職した者。
親の借金1億円を税理士として10年で返済しきった者。
同じく親兄弟の借金1億円をわずか数年で返済した建築家。
まるで通販のように毎年100件以上顧問先を開拓していた税理士。
などなど。

それぞれこのような、ユニークな経歴があると知って、パートナーとして選考したわけではない。それなのにこの多様ぶりには、私もぶっ飛んだ。

それだけに性格も多様だ。

一緒に歩いていても自分が興味あるものを見つけるといつの間にか消えてしまう者。
まさに体育会系で仁義に厚い者。
まるでジキルとハイドのように昼の顔はまじめ一筋だが夜になると誰にもわからないように目をぎらつかせネオン街に消えていく者などなど。

だから一緒に行動すると、もう大変であった。

たとえば、温泉合宿などをやると、宿に着きまずはミーティングと言っていても、温泉ならまずは風呂だろうと、荷物を投げ出してさっさと風呂に入ってしまう連中。
それよりも部屋割はどうなっているのか、スケジュールはどうなっているのか、議題は何なのかなどにこだわり、詳細が紙に書かれていないと気が済まない者。

また、深夜2時ごろムクッと起きだして、真っ暗の中、いきなりパソコンをはじめる者。
彼にとっては寝ている間にアイデアが出てくるので、習慣になっているそうだが、一緒に寝ている者にとってはたまったものではない。
何か物音がするので目を覚ますと、暗闇にモニター光に浮かび上がる能面。ギャーと叫ぶわたしの声。
それでも構わずキーボードーの音を部屋に響き渡せている、その集中力の凄さ。

そんな面々でも唯一共通していたのは、K氏に対する尊敬と日本の中小企業を活性化する起爆剤となる、という熱い志だ。

どんなにK氏に不満を持っていても、仲間の意見が割れていても、最終的に鶴の一声で、御大がそうおっしゃるならと一つにまとまる。

しかし、それは皆がイエスマンというわけでは決してなかった。

そのK氏とそのミッションへの忠誠心の高さは、卒業式の時、血判状まで作ってK氏に贈ったことからも理解いただけるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿