2012年3月14日水曜日

戦略転換の注意点2

前回お話した戦略転換には現状分析が重要になってくる。
そして現状分析にに欠かせないのは、情報収集。

情報はネットですぐに集められる。
しかし、情報を見極める力・・これは非常に難しい。

今の時代のように、ネットで誰でも情報発信できるようになると、
検証や精査されていない情報までもが氾濫してしまう。

たとえば、大震災数日後の余震の時のことである。
私の使う乗り継ぎ電車が動いているかどうか、ネットで確認すると、
公共的なサイトはパンク状態か、タイムリーな情報がない。
そこでツイッターなどの書き込みを見ると、「動いている」「動いていない」が
半数ずつある。しかも30分以内の情報でも2者に分かれてしまっているのだ。
結局は自分の足で乗り継ぎ地点まで行って、確かめるしかなかった。


この例からもわかるように、その情報の発信元が信頼できるかどうか、
なかなか見極められないのが現在だ。
そして簡単に情報が得られるだけに、人心操作、陽動も簡単になってしまう。


ではどうしたら正しい情報、つまり「真実」を見極めるのか?

電車の運行状況は別だが、経営戦略を構築するに当たって、
情報収集するときに、私は次の手段をとっている。

1.その情報の根拠やデータがちゃんとあるか?

2.そのデータの出典先は公共的な立場なのか?

3.データの一部だけを見せて、自分の論理性を誇張していないか?

4.その情報の反対意見がないか?あるとすれば論理や根拠は?

5.その情報を発信している人の利害関係は何か?


私がコンサルティングを行う時、またセミナーなどで情報発信するときは、
以上のようなことを気をつけて、情報を選別している。


特に、5番目は重要だ。


詐欺師のテクニックと同じと私は呼んでいるが、自己顕示欲が強い人ほど、
次のような特徴を持っている。

人を利用して自分の利益を得たり、優越感を味わいたいからだ。

①自分を大きく見せようとする
(有名人と交友関係があるとか、高級な品物を持っているとか)

②人をけなす
(他人や他の団体を攻撃することによって、人々の怒りの感情を利用する)

③偽善的な演出を行う
(悪い人ほど良い人であるように見せかける、慈善活動などを強くアピール)

④一見論理的、科学的なように見えて、実は論理矛盾がある
(三段論法や比喩を多用する)

⑤証拠やデータを一部しか見せないか、都合の良い解釈をしている
(元データを確認できるか)

⑥人々の恐怖心をあおる
(恐慌や異変が起こるなどの予測を行う)

あなたも、これらに照らし合わせて、真実の情報を見極めて欲しいと願っている。

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